空調機器のメンテナンスを外注するメリットと
おすすめサービスをご紹介

建物の中を快適に保つうえで、空調機器が果たす役割は想像以上に大きいものです。
例えば店舗や商業ビルなどでは、空調機器の故障が集客にも大きな影響を与え、オフィスビルで空調機器が故障すれば、業務効率や生産性の低下を招いてしまいます。そこで重要になるのが、空調機器のメンテナンスです。
今回は、空調機器をメンテナンスすることの重要性をあらためて確認したうえで、外注するメリットやおすすめのサービスをお伝えします。ビルや店舗のメンテナンス管理者の方は、ぜひ参考にしてください。
空調機器のメンテナンスが必要な理由
空調機器のメンテナンスを定期的に行うべき理由はいくつもありますが、なかでも重要なものとしては、次の点が挙げられます。
経年劣化による故障を防ぐため
定期的なメンテナンスにより、経年劣化による異常の早期発見、汚れやカビなどによる空調機器への負担の軽減が実現し、突発的な故障の予防が可能です。不具合の早期発見のために行う保守点検について、詳しくは「保守点検とは?業務用エアコンの故障や不備に迅速に対応するためのポイント」をご覧ください。
空調機器の寿命を縮めないため
定期的にメンテナンスを行い軽微な不具合の段階で修繕をすれば、長期的に安定した稼働を実現し、耐用年数を縮めずに済む可能性が高まります。なお、この場合の耐用年数とは実際の設備の寿命のことですが、減価償却費の計算に使われる法律で定められた耐用年数「法定耐用年数」もあります。法定耐用年数について詳しくは、「業務用空調設備の耐用年数は?寿命をのばす方法や減価償却費についても解説」をご覧ください。
フロン排出抑制法に対応するため
空調機器によっては、そもそもフロン排出抑制法により定期的なメンテナンスが義務付けられています。
メンテナンスを怠れば法に抵触し、罰則が科される可能性があります。
フロン排出抑制法についての詳細は、「知らないとまずい!業務用エアコンの法令点検の重要性」をご参照ください。
コスト削減を実現するため
メンテナンスを怠ると空調機器の動作効率が低下し、電気代上昇や修理費などのコスト増大のリスクが高まります。
定期的なメンテナンスを実施すれば効率的な稼働が実現し、コスト増大のリスクを低減できます。
来訪者や社員の快適性を実現させるため
定期的なメンテナンスにより、空調機器の故障を防ぐだけではなく、空調機器内部のカビや細菌の繁殖も抑えられます。
それにより、来訪者や社員の快適性が維持できます。
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空調機器のメンテナンスは
専門業者に依頼するのが一般的
種類にもよりますが、業務用の空調機器であってもフィルターの掃除程度であれば自分でも行えることが多いでしょう。
自分でできる簡易なメンテナンスについては、「エアコンの維持に欠かせないメンテナンスの重要性・メリットを解説」や「業務用エアコンを自分で掃除する方法は?ポイントや業者に依頼すべきケースなどを解説」をご覧ください。
しかし、内部の点検やメンテナンスには専門知識を要するため、専門業者に依頼するのが一般的です。
空調機器のメンテナンスや点検にかかる費用は、種類や台数などさまざまな要素により異なるため、具体的な費用は、状況に応じて変化します。
そのため、依頼を検討する際はあらかじめ業者に見積もりを依頼するようにしましょう。
また、メンテナンス時に異常や故障が見つかり修繕が必要な場合は、故障内容に応じて別途費用が発生します。
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空調機器のメンテナンスを外注するメリット
業務用の空調機器のメンテナンスは、コストをかけてでも専門業者に外注することをおすすめします。
自分たちでメンテナンスを実施するのに比べて、メリットが多いためです。
ここでは、空調機器のメンテナンスを外注することで得られる主なメリットを紹介します。
専門的な知識による適切なメンテナンスを実現
専門業者には空調機器のメンテナンスについて豊富な経験と知識があるため、適切かつ効率的なメンテナンスが可能です。
自分たちでメンテナンスを行うよりもコストを抑えられる
自分たちでメンテナンスを行うには、専門的な知識と技術を持った人材の確保や教育、機器の購入など、さまざまなコストが発生します。
しかし、専門業者に外注すればそういったコストを削減できます。また、適切で定期的な点検やメンテナンスにより、空調機器の効率や耐久性が向上し、故障や大規模な修理のリスクが低減します。
これにより、修理や機器の交換にかかるコストも抑えられる可能性が高まります。
メンテナンスにかかる手間や時間の削減につながる
メンテナンスを専門業者に外注することで、メンテナンスにかかる手間や時間を削減できます。
浮いたリソースを、より生産性の高い業務に振り分けることが可能です。
万が一の際にも迅速かつ柔軟に対応してもらえる
専門業者にもよりますが、万が一の故障や異常が起きた際にも迅速かつ柔軟な対応が期待できます。
また、多くの場合メンテナンスに対する保証があるため、安心して依頼できるのも外注するメリットのひとつです。
空調機器のメンテナンスを外注するなら
ダイキン工業へ
空調機器のメンテナンスを外注することでさまざまなメリットを得られる一方、専門業者選びを誤ってしまうとコストだけが発生し、上記で紹介したメリットを享受できないケースも考えられます。そこでおすすめなのが、ダイキン工業のメンテナンスサービスです。
当社では、「エアネットサービスシステム」「アシスネットサービス」の2つのサービスを提供しています。それぞれの概要をご紹介します。
エアネットサービスシステム
「エアネットサービスシステム」は、空調機を24時間365日見守る遠隔監視サービスで、次の2つのプランを展開しています。
「安心おまかせプラン」
故障予知に加え遠隔での応急運転、復旧、点検など空調機の停止期間を大幅に軽減
「遠隔みまもりプラン」
遠隔点検や遠隔応急運転などでメンテナンスの手間を軽減
(別途クラウド型空調コントロールサービスDK-CONNECTのご契約が必要になります)
アシスネットサービス
「アシスネットサービス」は、忘れがちな空調管理をアシストするサービスです。
フロン排出抑制法の対応を含む空調管理のサポートを中心に、サービスエンジニアによる定期点検対応、管理者ご自身が行う点検のサポートなどで、
空調機器の安全な運用を支援します。
空調機器のメンテナンスを外注する際は
効率を重視することがポイント
ビルや店舗の快適さを保つうえで大きな役割を果たす空調機器は、定期的なメンテナンスにより、常に正常稼働が求められます。ただし、専門知識や経験が必要なため、自分たちだけで適切に行うのは非常に困難です。加えてビルメンテナンス業界は恒常的な人材不足で、新たな人材を確保するのも簡単ではありません。それらの課題を解決するのが、専門業者への外注です。
専門業者への外注はコストがかかるため、二の足を踏んでしまうといった管理者もいるかもしれません。しかし、人材雇用や教育にかかるコストを抑え、自分たちで行う手間の削減にもつながるため、長期的には外注の方が効率的でコストダウンにつながるケースも少なくありません。