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    業務用エアコンの電気代は高い!効果的な節約方法とは

      電気代が高騰するなか、ビル使用者から「少しでも節約したい」と相談を受けることはありませんか?家庭用エアコンに比べて消費電力が大きい業務用エアコンは、無駄な稼働時間を減らし最適な運用を行うことで、電気代を大きく削減することができます。また、家庭用エアコン同様、業務用エアコンも定期的なメンテナンスが必要不可欠です。フィルターやエアコン内部の汚れがひどくなると運転効率が低下し、必要以上に電力を消費することになります。本記事では、業務用エアコンの電気代の計算方法や節約方法について解説していきます。電気代の節約を目指すビル管理者の皆様は、ぜひ最後までご覧ください。

      業務用エアコンの電気代について

      業務用エアコンの電気代について解説します。

      業務用エアコンの消費電力の表示単位

      電気代を算出する際に必要な要素として「消費電力」があります。
      家庭用エアコンの消費電力は、「1畳あたり◯kW(キロワット)」で表示されますが、業務用エアコンの場合は「◯馬力で◯kW」の表示になります。
      業務用エアコンにはさまざまな種類があり、使用する環境や広さによって必要馬力が変わります。そのため、一概に「◯畳分」という単位で表すことができず、馬力に対応した「消費電力(kW)」で電気代が計算される仕組みになっています。
      業務用エアコンにおける馬力とは、空調能力の強さを表す単位であり、1馬力=2.8kW換算です。

      業務用エアコンの電気代の計算方法

      業務用エアコンの電気代は、「基本料金」と「電力量料金」によって構成されており、それぞれ以下の計算式で算出します。

      基本料金(円)= 基本料金単価(円/kW)× 契約電力 × 力率割引・割増

      ※ 力率とは送られてきた電力のうち実際に使われた電力の割合。力率が85%を上回る場合は上回る力率1%につき基本料金が1%割引され、85%を下回る場合は下回る力率1%につき基本料金が1%割増される。割引・割増の係数は185%-力率で算出。

      電力量料金(円)= 電力量料金単価(円/kWh)× 消費電力(kW)± 燃料費調整額

      消費電力(kW)は、冷房・暖房時で数値が異なるため、電気代を正確に計算するためには、冷房・暖房それぞれの運転時間を把握する必要があります。
      東京電力エナジーパートナーの業務用電力(契約電力500kW未満)メニューの場合、基本料金単価は1,716円/kW、電力量料金単価は「夏季」(7〜9月)17.54円/kWh、「その他の季節」(夏季以外のすべての月)16.38円/kWhとなっています。(2023年3月13日時点)
      たとえば、業務用エアコンカタログの定格消費電力欄に冷房3.26kW/暖房3.42kWと記載されていた場合、1時間あたりの最大運転時の電気代は次のように計算できます。(力率は100%とします。)

      ■ 冷房時(夏季):3.26kW×1,716円×85%+3.26kW × 1時間 × 17.54円 = 1時間あたり最大約4,800円
      ■ 暖房時(その他の季節):3.42kW×1,716円×85%+3.42kW × 1時間 × 16.38円 = 1時間あたり最大約5,000円

      上記は、定格消費電力から計算した最大運転時の電気代目安になります。エアコンは設定温度になるまでの間、最大運転を行いますが、設定温度到達後の消費電力は減少します。そのため、あくまでも目安として考えましょう。

      業務用エアコン1ヵ月の電気代目安

      上記と同じ条件で、業務用エアコンを夏場に1ヵ月間、最大運転し続けた場合の電気代の計算式は以下のとおりです。

      ■ 冷房時(夏季):3.26kW × 1,716円 × 85% + 3.26kW × 24時間 × 31日 × 17.37円 = 1ヵ月間あたり最大約47,000円

      ただし、電力量料金単価は季節や契約内容によって変動するため、必ずしも上記と同じ算定結果が得られるとは限りません。また、使用電力量に応じて再生可能エネルギー発電促進賦課金や、燃料費調整額も発生します。あくまでも目安の料金ですが、大きな負担になっていることがわかります。このような高い電気代をどのように節約すればよいか、このあといくつか方法をご紹介します。

      業務用エアコンの電気代の節約方法

      業務用エアコンの電気代の節約方法について解説します。

      定期的な掃除・メンテナンス

      業務用エアコンの電気代の節約には、定期的な掃除・メンテナンスが欠かせません。
      エアコン内部のフィルターにホコリや花粉などの汚れが付着して目詰まりすると、空気を吸い込む力が弱くなります。これにより運転効率が低下し、必要以上に電気を消費することになってしまいます。 フィルターがあまり汚れていなければ、掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果が期待できます。汚れがひどい場合は、掃除機をかけたあとにブラシを使って水洗いをするといいでしょう。使用環境によっては油汚れが付着している可能性もあります。その場合は、液体中性洗剤をぬるま湯(50度未満)に溶かして洗うと効果的です。
      エアコン内部の清掃は、故障の原因になる可能性があるため、従業員が行うのではなく、専門業者に依頼するケースもあります。年に1回程度の定期的なメンテナンスを行うことで、機器の耐用年数を延ばすことができ、運転効率の向上も期待できます。
      なお、冷媒にフロン類を使用している業務用エアコンについては、3ヶ月に1回以上の「簡易点検」と、圧縮機定格出力に応じて、1年に1回以上か3年に1回以上の「定期点検」が法律で義務付けられています。詳しくは、「知らないとまずい!業務用エアコンの法令点検の重要性」をご覧ください。
      また、業務用エアコンのメンテナンスについて詳しくは、「エアコンの維持に欠かせないメンテナンスの重要性・メリットを解説」をご覧ください。

      設定温度の変更とプラスアルファの工夫

      環境省によれば、夏の冷房時の温度設定を1度上げると約13%、冬の暖房時の温度設定を1度下げると約10%の消費電力の削減が見込まれます。
      室内が暑いからといって、むやみにエアコンをフル稼働させるのではなく、建物の換気設備を活用したり、扇風機やサーキュレーターを使用して体感温度を下げ、エアコンの風を効率的に循環させる工夫をしましょう。

      省エネ型エアコンへの買い替え

      古い業務用エアコンは新しい機器に比べて省エネ性が低く、同じ空調能力を発揮するために必要な消費電力も大きくなる傾向があります。業務用エアコンの耐用年数は13年といわれており、耐用年数を超えて長く使用している場合は、機器の買い替えをおすすめします。
      新しい業務用エアコンを購入する際は、省エネ性能を表すAPF値(通年エネルギー消費効率のこと。より実使用に近い評価で建物用途や使用期間を設定し、使用状態に近いエアコンの運転効率を示す数値。)に着目しましょう。APFは1kWhあたりの冷房・暖房能力の大きさを示し、この値が大きいほど省エネ性が高く、より少ない電力量で効率的に空調管理できると判断できます。

      IoT技術による空調管理で電気代を削減!

      今回は、業務用エアコンの電気代について紹介しました。業務用エアコンの電気代は負担が大きく、電気代削減のためには、最適な空調運用や定期メンテナンス、省エネ性能の高い新しい機器への買い替えなどがポイントになります。
      まず足元の対策としては、建物内の空調稼働状況を把握して無駄な稼働を防止し、こまめな掃除や忘れがちな定期メンテナンスを確実に実施できる体制づくりなどが挙げられます。
      しかし、業務が多岐にわたり多忙なビルメンテナンス管理者にとって、建物内に複数ある空調機器をこまめに人力で管理するのは大きな負担になります。
      そんなときは、さまざまなサービスの活用も選択肢のひとつです。

      ダイキン工業の「EneFocus α(エネフォーカスアルファ)」は、業務用エアコンを遠隔監視し、最適な省エネ方法を提案するサービスであり、業務用エアコンの消費電力量をランキング表示し、課題と改善ポイントを見える化します。業務負担を増やすことなく省エネ対策を進めたい場合は、ぜひご利用をご検討ください。

      ダイキン工業の「アシスネットサービス」は、IoT端末を室外機に取り付けるだけで、業務用エアコンの運転データや修理記録などを収集・一括管理できるサービスです。空調機器の運転時間の見える化や、トラブル時のメール通知なども低コストでサポートします。

      また、故障予知や遠隔での応急運転、復旧、点検など空調機の停止期間を大幅に軽減する
      「エアネットサービスシステム」も提供しています。

      限られた人力で適切な管理を行い、電気代を抑えるために、
      上記のようなサービスの利用も検討してはいかがでしょうか

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