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空調メンテナンスサービス
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  3. オフィスの効果的な換気方法とは?手順や注意ポイントも合わせて解説

    オフィスの効果的な換気方法とは?
    手順や注意ポイントも合わせて解説

      オフィスの換気は、従業員の健康と快適な作業環境を維持する上で非常に重要です。昨今の新型感染症の流行以降、その重要性はさらに高まっています。本記事では、オフィスにおける効果的な換気方法について、その必要性から具体的な手順、注意点まで詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。
      また、空調のプロであるダイキンでは、「全熱交換器ユニットのメンテナンスサービス」を提供しております。忘れがちなフィルター掃除や点検などのメンテナンスを定期的にダイキンが行うことで、快適な換気をサポートします。ご興味がございましたら、ご覧ください。

      換気とは

      換気とは、室内の空気を外気と入れ替えることで、新鮮な空気を取り入れ、汚染物質を排出することです。汚染物質(人間に対して悪い物)とは、⼆酸化炭素(CO2)、⼀酸化炭素(CO)、ホルムアルデヒド(HCHO)、ハウスダスト、花粉、細菌、ウイルスなどを指します。
      換気を行うことで、室内の空気質の改善につながります。つまり、オフィスにおける換気は、単なる空気の入れ替えだけでなく、従業員の健康と業務に直結する重要な要素となります。
      空気質については、「空気質とは_快適な空間を実現する基準や質向上のポイントを解説」をご覧ください。

      換気の必要性

      オフィスでの換気は、従業員の健康と快適性を保つ上で欠かせません。適切な換気により、以下のような効果が期待できます。

      汚染物質の放出

      換気をすることで、室内の二酸化炭素(CO2)やハウスダスト、ウイルスなどの汚染物質を屋外に出したり、薄めたりすることが期待できます。

      集団感染発生リスクの回避

      厚生労働省によると、換気は基本的な感染症対策として考えられており、集団感染発生リスクの回避につながるとして、こまめな換気を推奨しています。

      参考「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法|厚生労働省

      集中力の向上

      汚染物質が室内に充満することで、酸素濃度が低下し、集中力の低下の原因となります。後述しますが建物環境衛生管理基準では、二酸化炭素の含有率は1000ppm以下とされており、二酸化炭素の含有率が基準以上になってしまうと、気分が悪くなる人もいるため、業務に集中できる環境ではなくなってしまいます。そのため換気が必要となるのです。
      このように換気を行うことで快適な室内環境の維持や、従業員の健康管理に大きく貢献します。特に、長時間のデスクワークが一般的な現代のオフィス環境では、換気の重要性がますます高まっているのです。

      空気環境基準に対応する必要がある

      建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法)により、オフィスビルの空気環境基準が定められています。ビルオーナーは2ヶ月に1回、浮遊粉じん、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流、ホルムアルデヒドの測定を行わなければなりません。
      空気環境測定の項目とガイドラインは、建築物衛生法において一定の条件を満たす空気調和設備を設けていることを前提として、以下のように設定されています。

      空気環境測定の項目 ガイドライン値
      浮遊粉じんの量 0.15mg/m3以下
      一酸化炭素の含有率 10ppm以下
      ※特例として外気がすでに10ppm以上ある場合には20ppm以下
      二酸化炭素の含有率 1000ppm以下
      温度 17℃以上28℃以下
      相対湿度 40%以上70%以下
      気流 0.5m/秒以下
      ホルムアルデヒドの量 0.08ppm以下

      参考建築物環境衛生管理基準について|厚生労働省

      空気環境測定については、「空気環境測定とは?多くの人が集まる建物に求められる空気環境の測定について解説」をご覧ください。

      また、空気調和設備に関する衛生上必要な措置として、空気調和設備を設けている場合は、病原体によって居室の内部の空気が汚染されることを防止するための措置を講じなければなりません。

      ≪具体的措置≫
      項目 措置内容 措置内容
      冷却塔及び加湿装置に供給する水 水道法第4条に規定する水質基準に適合させるための措置 -
      冷却塔、冷却水 汚れの状況の点検
      ※必要に応じて清掃及び換水等を行う。
      使用開始時及び使用期間中1ヶ月以内ごとに1回(1ヶ月を超える期間使用しない場合を除く)
      冷却塔、冷却水の水管の清掃 1年以内ごとに1回
      加湿装置 汚れの状況の点検
      ※必要に応じて清掃及び換水等を行う。
      使用開始時及び使用期間中1ヶ月以内ごとに1回(1ヶ月を超える期間使用しない場合を除く)
      清掃 1年以内ごとに1回
      空気調和設備内に設けられた排水受け 汚れ及び閉塞の状況の点検
      ※必要に応じて清掃及び換水等を行う。
      使用開始時及び使用期間中1ヶ月以内ごとに1回(1ヶ月を超える期間使用しない場合を除く)

      上記の通り、排水受け(=ドレンパン)の点検は月一で必要になります。これらの工数をサポートする為のサービスとして、エアコン内部にあるドレンパンを遠隔で点検するサービス「Kireiウォッチ」があります。カメラとIoT技術を使った無人でのドレンパン点検を実現し、作業の負担を軽減するだけでなく、汚れ発生時期を把握することが可能です。室内機清掃時期の明確化や保全計画にも繋げられ、建築物衛生法順守においても人手不足を解消する有効なサービスとなります。

      エアコンでは換気ができない

      オフィスで換気を行う際に、「ほとんどのエアコンでは換気ができない」ということを理解しておきましょう。エアコンは室内の空気を循環させるだけで、外気との入れ替えは行いません。室内の空気を吸い込み、温度調整をした後に同じ空気を部屋に戻すため、実質的な換気機能はありません。換気を行うには、正しい換気方法が必要です。

      2つの換気方法

      オフィスの換気方法は、大きく分けて「自然換気」と「機械換気」の2つがあります。それぞれの特徴と適用場面を理解することで、より効果的な換気を行うことができます。

      自然換気

      自然換気は、窓や扉を開けて室内の空気を排出し外気を取り入れる最も基本的な換気方法です。部屋内外の風圧差や温度差によって換気を行うため、空気を室内に送り込む「給気」や室内の空気を外に排出する「排気」に機械を利用しません。主に以下のような特徴があります。

      • コスト面で優れている(特別な設備が不要)
      • 季節や天候、風向きに左右される
      • 外部の騒音が入りやすい

      シンプルな換気方法ですが、さまざまなデメリットもあるため注意が必要です。

      機械換気

      機械換気は、換気扇や扇風機などの機械を利用して、空気を入れ替える方法です。先述したように「エアコン」では換気できない点には注意が必要です。また、機械換気には3つの種類があります。

      第一種換気

      第一種換気は給気・排気両方を機械で行う換気方法です。換気風量は機械により異なり、適切な機器選択で空気環境を効率的に管理できます。オフィスビル、映画館、高気密高断熱住宅などで広く採用されている換気方法です。

      第三種換気

      給気は自然で、排気は機械で行う方式です。水蒸気や臭いが発生するトイレや厨房など、室内の空気を効果的に排出したい空間で採用されています。

      機械換気を行う場合は、上記の3つから適切な方法を選択したうえで行うとよいでしょう。

      オフィスの換気手順

      効果的な換気を行うためには、適切な手順を踏むことが重要です。以下に、オフィスでの換気の基本的な手順を示します。

      換気設備を確認する

      まず、オフィス内の換気設備を確認し、その性能や特性を把握することが大切です。具体的には以下の点をチェックします。

      換気設備のタイプ

      換気設備にはさまざまなタイプがあるため、事前にどのタイプを利用しているかをチェックしましょう。

      リモコン

      換気設備のタイプによっては、エアコンと換気のリモコンが同一になっている場合があります。エアコンを止めてしまうと、換気も一緒に止まってしまうこともあるので、注意しましょう。

      換気口

      換気口が汚れていたり、フィルターが詰まっていたりすると換気効率を下げる要因にもなってしまうため、換気口のチェックが必要です。

      これらの情報を基に、オフィスに適した換気計画を立てましょう。

      空気の通り道をつくる

      換気を行う際は、空気の入口と出口を確保し、空気の通り道を作ることが重要です。
      また、効果的な換気を行うためには、換気設備を利用しましょう。場合によっては自然換気も組み合わせることで、より効果的な換気を行えます。
      以下のポイントを意識するとよいでしょう。

      対角線の窓を開ける

      可能な限り、部屋の対角線上に位置する窓や扉を開けることで、効果的な換気を行えます。

      参考上手な換気の方法オフィス・店舗編|ダイキン工業

      障害物の除去

      空気の流れを妨げる可能性のある大型家具や仕切りの配置を見直します。換気効率を上げるために、オフィスのレイアウトを一度見直してみましょう。

      サーキュレーターの活用

      空気の滞留しやすい場所にサーキュレーターを設置し、空気の流れを促進しましょう。
      これらの工夫により、新鮮な空気が効率的に室内を循環し、室内に充満していた空気を排出することができます。

      換気における注意ポイント

      効果的な換気を行い、快適な室内環境を維持するには、いくつかの重要な注意ポイントがあります。これらを意識することで、より効果的な換気を実現できます。

      必要換気量をチェックしておく

      オフィスの規模や在席人数に応じた適切な換気量を把握することが重要です。
      ビル管理法によると、一人あたり毎時30m³以上の換気が必要とされています。この値を超えられない場合は、十分な換気を行えていないことになるため、注意が必要です。正確な必要換気量を測定する際には、相応の知識やスキルが必要なため、外部の専門家に相談しましょう。

      換気設備や空調設備を定期的に掃除する

      快適な室内環境を維持するには、換気設備だけでなく空調設備の定期的な清掃が欠かせません。空調設備に汚れがついていたり、フィルターが詰まっていたりすると、効果的な空調が行えません。換気設備の清掃とともに、空調設備の清掃を行いましょう。
      ただ、空調設備の清掃には相応の知識とリソースがかかってしまいます。もちろん、ご自身で簡単な清掃は可能ですが、エアコンの内部の清掃には専門的な知識が必要です。さらに毎月清掃する場合、業務負担が増加する可能性もあります。
      そこで、空調設備の清掃には外部の専門家に依頼することをおすすめします。プロにお任せすることで、正確で効果的な清掃を行えて、より効果的な空調につながるでしょう。

      オフィスの快適性を保つには換気設備・空調設備の定期的な清掃が不可欠

      効果的な換気を行い、快適な室内環境を維持するには、いくつかの重要な注意ポイントがあります。これらを意識することで、より効果的な換気を実現できます。

      必要換気量をチェックしておく

      オフィスの換気は、従業員の健康と快適な作業環境を維持するために不可欠な要素です。適切な換気方法を選択し、こまめに実施することで、感染症リスクの低減や従業員の集中力向上などにつながります。
      本記事で解説した換気方法を参考に、効果的な換気を行いましょう。例えば、対角線上の窓を開けることで効率的な空気の流れを作り出したり、サーキュレーターを活用して空気の循環を促進したりすることで、より効果的な換気が可能になります。
      より快適な室内環境を維持するには、換気設備や空調設備の定期的なメンテナンスと清掃が重要です。
      空調のプロであるダイキンでは、「全熱交換器ユニットのメンテナンスサービス」サービスを提供しております。忘れがちなフィルター掃除や点検などの定期的なメンテナンスをダイキンが行い、快適な換気をサポートいたします。
      エアコンは空気を循環させる重要な役割を果たすため、適切な管理が欠かせません。ダイキンでは「エアネットサービスシステム」も提供しており、プロによる定期的なメンテナンスを実施でき、遠隔自動省エネ制御では、快適性を保ちながら省エネ性能も高めることができます。

      参考上手な換気の方法オフィス・店舗編|ダイキン工業

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