業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニング方法とは?
手順やポイントをエアコンのプロがくわしく解説!

業務用エアコンは、オフィスや商業施設の快適な環境維持に欠かせない存在です。しかし、その性能を最大限に発揮し、長期間使用するためには適切な掃除・洗浄クリーニングが不可欠です。本記事では、業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングの重要性から具体的な方法まで、詳しく解説します。正しい知識と技術を身につけて、快適な作業環境を保てるようにしましょう。
後述しますが、業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングにはプロによるメンテナンスであればより効果的です。エアコンのプロであるダイキンが洗浄・メンテナンスを行う「エアコン洗浄サービス」もあわせてご覧ください。
業務用エアコンを掃除・洗浄クリーニングしなければならない3つの理由
業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングは、単なる美観のためだけではありません。定期的なメンテナンスを怠ると、さまざまな問題が発生し、普段の業務にも悪影響を及ぼす可能性があります。以下に、掃除・洗浄クリーニングが必要な主な理由を挙げます。
省エネ効果の向上
一般的に汚れが蓄積したフィルターや熱交換器は、空気の流れを妨げ、エアコンの性能を低下させてしまいます。定期的な掃除・洗浄クリーニングにより、これらの部品を正常な状態に保つことで、エアコンは本来の性能を発揮し、エネルギー効率を向上できるようになります。
結果として、エアコンはより少ないエネルギーで運転できるようになり、高い省エネ効果を生み出すでしょう。また電力消費量の削減につながるため、長期的に見れば電気代の大幅な節約にもつながります。
つまり、定期的な掃除・洗浄クリーニングは単に外観・衛生面だけでなく、コスト面でもメリットをもたらす重要な作業と言えます。
業務用エアコンの電気代については、「業務用エアコンの電気代は高い!効果的な節約方法とは」をご覧ください。
異臭の原因となる
業務用エアコンのフィルターに汚れが蓄積すると、カビや雑菌の温床となり、不快な臭いの原因となります。この異臭は、顧客や従業員に不快感を与える可能性があります。さらに、カビや埃はアレルギー症状を引き起こす恐れもあり、健康面での懸念も生じます。
そのため、快適で衛生的な空間を維持するためには、業務用エアコンの定期的な掃除・洗浄クリーニングが不可欠です。
業務用エアコンの異臭については、「業務用エアコンがにおう場合の原因とは?解決策をエアコンのプロが解説!」をご覧ください。
故障リスク・修理コストの低減
適切なメンテナンスは、エアコンの故障リスクを大幅に減少させます。汚れや埃の蓄積は、機械部品に負荷をかけ、故障につながる可能性があるためです。特に業務用エアコンは規模が大きいため、修理や交換にかかるコストも膨大になりかねません。定期的な掃除・洗浄クリーニングは、これらの予期せぬ出費を防ぐ効果的な予防策となります。
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業務用エアコンを掃除・洗浄クリーニングする方法・手順
では実際にどのように業務用エアコンを掃除・洗浄クリーニングするのでしょうか。効果的に掃除・洗浄クリーニングできる方法を解説します。
掃除・洗浄クリーニング用の道具を確認する
まずは掃除・洗浄クリーニングに使用する道具を確認しておきましょう。代表的な道具は以下です。
- 掃除機(ハンディタイプを推奨)
- やわらかいスポンジや歯ブラシなど
- 中性洗剤
- タオル・雑巾など
- 脚立
- 保護マスク
- バケツ
- 手袋
など
保護メガネやマスク、手袋などの着用は作業者の健康を守るためにもおすすめです。
業務用エアコンの種類を確認する
次に、業務用エアコンにはいくつかの種類があり、それぞれに適した掃除・洗浄クリーニング方法が異なります。主な種類には以下のようなものがあります。
- 天井埋め込みカセット型(4方向、2方向)
- 壁掛け型
- 床置き型
- 天井埋め込みダクト型
- 天井吊り型
それぞれの業務用エアコンの取扱説明書を確認し、お使いの機種に適した掃除・洗浄クリーニング方法を把握しておくことが重要です。不明な点がある場合は、製造元やプロの業者に問い合わせることをおすすめします。
電源プラグを抜く、ブレーカーを落とす
安全性を確保するため、掃除・洗浄作業を始める前に必ず電源を切りましょう。以下の手順で電源を切ります。
1. エアコンの運転を停止する
2. リモコンの電源をOFFにする
3. 電源プラグがある場合は、コンセントから抜く
4. 配電盤のエアコン用ブレーカーを落とす
これらの手順を確実に実行することで、感電や予期せぬ作動のリスクを防ぐことができます。特に、水を使用する洗浄作業では、電源遮断を必ず行いましょう。
フィルターを取り外し、掃除機で掃除する
業務用エアコンの種類によってはフィルターの取り外し方が異なる場合があります。
強引に取り外そうとはせずに、事前に説明書を確認して取り外しましょう。
掃除は以下の手順で行います。
1. 業務用エアコンのカバーを開け、フィルターを慎重に取り外す
2. フィルターに付着した大きなゴミや埃を軽く払い落とす
3. 掃除機のノズルを使用し、フィルターの表面を丁寧に吸引する
4. フィルターの裏面も同様に掃除機で吸引する
業務用エアコンの種類別フィルターお手入れ方法はこちらで紹介しています。ぜひ一度ご覧ください。
中性洗剤でフィルターを水洗いする
掃除機での清掃後、さらにフィルターを洗浄して汚れを取り除きましょう。
1. バケツにぬるま湯程度の温度の水と中性洗剤を入れ、薄めの洗剤液を作る
2. スポンジを洗剤液に浸し、優しくこする
3. 汚れがひどい場合は、柔らかいブラシで軽くこする
4. きれいな水で十分にすすぎ、洗剤を完全に落とす
強い洗剤や熱湯の使用は避け、フィルターを傷めないよう注意しましょう。
フィルターを乾燥させる
洗浄後のフィルターは完全に乾燥させましょう。
ただしドライヤーの高熱な風はかえってフィルターが変形してしまう恐れがあるため、おすすめしません。
1. フィルターを乾燥したタオルで軽く拭き、軽く振って余分な水分を落とす
2. 日陰の風通しの良い場所に立てかけて自然乾燥させる
3. 完全に乾くまで最低2〜3時間置く
直射日光での乾燥は避け、フィルターの変形を防ぎましょう。また、濡れたままフィルターを取り付けると、カビの発生原因となるため注意が必要です。
業務用エアコンの外側やカバーを水拭きする
最後に、エアコン本体の外側やカバー部分を清掃しましょう。
1. 柔らかい布を水で濡らし、固く絞る
2. エアコンのカバーや外装を丁寧に拭く
3. 汚れがひどい箇所は、薄めた中性洗剤を使用する
4. 洗剤を使用した場合は、きれいな水で濡らした布で再度拭き取る
業務用エアコンの内部に水が入らないよう、十分注意しながら作業を行いましょう。
業務用エアコンの掃除については、「業務用エアコンを自分で掃除する方法は?ポイントや業者に依頼すべきケースなどを解説」こちらもあわせてご覧ください。
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業務用エアコンを掃除・洗浄クリーニングする際の注意点
業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニング作業には、いくつかの重要な注意点があります。以下のような注意点を意識することで、安全かつ効果的な清掃が可能となり、エアコンの性能維持と長寿命化につながるでしょう。
高所作業のため、十分な安全対策を行う
業務用エアコンでも、特に天井カセット型やダクト型、吊り型などの場合、高所での作業が必要となることがあります。このような場合、以下の点に特に注意しましょう。
安定した足場の確保
しっかりとした脚立やはしごを使用し、滑り止めなどの安全対策を施しておきましょう。また、脚立やはしごを使用する前に、傾きはないか、壊れている箇所はないか十分に確認しましょう。
複数人での作業
1人での作業は避け、必ず補助者をつけましょう。万が一、脚立やはしごから落下してしまった場合、机や床などに頭を打つかもしれません。このように1人では応急処置などができない場合もあるため、2人以上で作業を行うことが強く推奨されます。
適切な服装
滑りにくい靴や作業に適した服装を心がけましょう。サンダルや半袖での服装は、脚立やはしごからの落下やケガの原因になる可能性があります。
エアコンの内部はエアコンのプロにお任せする
業務用エアコンの内部清掃は、専門的な知識と技術が必要です。エアコンの構造や機能を十分理解しないまま作業を行ってしまうと、故障やケガの原因につながることも考えられます。
その点、エアコンのプロにお任せすることで、プロの豊富なノウハウやスキルを活かして、正確で効果的な掃除・洗浄クリーニングを行うことができます。
このように年に1〜2回程度の頻度で、プロによる定期点検と内部清掃を実施することにより、エアコンの性能と寿命を最大限に引き出すことができるため、プロにお任せすることをおすすめします。
業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングならダイキンの洗浄サービスがおすすめ!
業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングをお任せするなら、ダイキン工業がおすすめです。
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このサービスでは、空調機の洗浄クリーニングと、消耗品の交換を行います。空調機の洗浄クリーニングでは、空調機内部の汚れ具合を診断し、お客様に適したメンテナンスを提案します。また、消耗品の交換を行うことで突発的な故障を防ぐことができ、長期間快適に使用できるようになるでしょう。
ほかにも、抗菌・防カビのスプレーを用いることで、長期間ニオイやカビの発生を抑えることもできます。スプレーについて、くわしくはこちらの「Kireiコーティング」※をご覧ください。
さらにウイルス、アレル物質【花粉・カビ】・細菌・ホコリ汚れを抑制するフィルター「エアーKireiフィルター」※もご用意しています。
※性能評価や試験条件等は各商材のサイトをご参照ください。
このようにエアコンのプロであるダイキンにお任せすることで、効果的な業務用エアコンの掃除・洗浄を行えます。
ぜひ、一度お問い合わせください。
業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングはエアコンのプロにお任せ!
業務用エアコンの適切な掃除・洗浄クリーニングは、機器の性能維持と長寿命化、そして快適な室内環境の確保に不可欠です。本記事で解説した手順と注意点を守ることで、安全かつ効果的な掃除・洗浄が可能となります。
ただ、今回紹介したのは業務用エアコンのフィルター部分や外側の掃除・洗浄にすぎません。エアコン内部の掃除・洗浄には、相応の知識と技術が必要となります。そのため、業務用エアコンの掃除・洗浄クリーニングにはエアコンのプロにお任せすることをおすすめします。
エアコンのプロであれば、豊富なノウハウとスキルを活かした効果的な掃除・洗浄クリーニングを行うことができます。そこで、エアコンのプロであるダイキン工業の「エアコン洗浄サービス」がおすすめです。徹底的な掃除・洗浄クリーニングで、お客様の作業環境を快適に保つことができます。