エアコンの試運転はいつ・どうやればいい?
エアコンのプロが詳しく解説します!

夏や冬本番を前に、エアコンの試運転はお済みでしょうか。冷房・暖房が必要な時期になってから慌ててエアコンを動かそうとしても、長期間使用していなかったために、故障や不具合が見つかるケースが少なくありません。すると快適な室温環境を保てず、従業員の作業効率は大きく下がってしまい、生産性も低下する恐れもあります。
そこで1年を通して快適に過ごすべく、本格的に使用する前にエアコンの試運転を行い、正常に動作するかどうかを確認しておくことをおすすめします。
この記事では、エアコンの試運転について、いつ行うのか、どのような方法で行うべきかを分かりやすく解説します。
ダイキンでは、エアコンの試運転に関するさまざまなトラブルを解決するために、24時間365日受付しているご相談窓口を開設しております。ぜひ、お気軽にご相談ください。
詳しくは「ダイキン エアコン試運転」をご覧ください。
エアコンの試運転とは?
エアコンの試運転とは、エアコンの本格稼働の前にエアコンが正常に作動するかどうかをチェックすることです。
エアコンを長期間使用していなかった場合、いざ本格的に使おうとしても、室外機の圧縮機内部にストレスがかかってしまい、故障や不具合の原因につながることがあります。するとエアコンの修理や買い替えが必要になり、夏の暑さや冬の寒さが厳しくなる時期に、エアコンが使えないという事態にもなりかねません。
これによりオフィスの快適性が保てず、従業員の作業効率は低下し、生産性も落ちてしまうなどのリスクが考えられます。
この問題を避けるために、本格的なエアコンの使用時期前に試運転を行うことが大切なのです。
エアコンの試運転はいつ行う?
エアコンの試運転は、夏や冬の本格的に使用するシーズンの2週間から2ヶ月前に行うのが理想的です。 ただし、メーカーによって推奨されているタイミングは異なる場合があるため、保有しているエアコンのメーカーが推奨する試運転時期を確認することをおすすめします。
夏に向けた試運転の実施時期
一般的に夏の場合は、4月~5月末まで には試運転を行っておくとよいでしょう。特に湿気で蒸し暑くなる梅雨までにエアコンの試運転を終えておくと、万が一エアコンの修理が必要になった場合でも対応期間に余裕ができるため安心です。
また、近年は夏前でも非常に暑い時期もあるため、気温によって試運転を行うこともおすすめです。
以下の表を参考にしてください。

冬に向けた試運転の実施時期
冬であれば10月~11月にかけてエアコンの試運転を行っておきましょう。
寒さが本格化する前の秋の時期に試運転を済ませておくことで、冬の使用開始時にスムーズにエアコンを動かすことができます。
エアコンの試運転を行う方法
エアコンの試運転は以下の方法で行います。 ※メーカー・機種によって異なる場合があります。
冷房の場合
1. リモコンで運転モードを「冷房」に設定。温度を最低温度の16℃~18℃に設定します。
2. 風速を「強」に設定し、10分~30分程度運転します。
3. 冷風がきちんと出ているか、異臭や異音などはないかをチェックします。
4. さらに30分程度運転し、水漏れはないかをチェックします。
暖房の場合
1. リモコンで運転モードを「暖房」に設定。温度を最高温度の30℃に設定します。
2. 風速を「強」に設定し、10分~30分程度運転します。
3. 温風がきちんと出ているか、異臭や異音がないかなどをチェックします。
メーカー・機種によって最低・最高温度は異なるため、事前にチェックしておきましょう。
エアコンの試運転で注意するポイント
エアコンの試運転において注意するポイントとしては、以下の通りです。
試運転の前にエアコンの内部や周辺を掃除する
試運転を行う前に、エアコンのフィルターや内部、室外ユニットの周辺を掃除しておきましょう。長期間エアコンを稼働しない場合、フィルターにほこりや汚れがたまっている可能性があります。これにより、正常に運転できない場合もあります。そのため、掃除機や洗浄スプレーなどで定期的にクリーニングしておきましょう。
また、室外ユニット周辺に障害物があると、エアコンが正常に運転しているかどうかが判断しづらくなります。こちらも障害物があれば掃除しておきましょう。
試運転で異音・異臭・水漏れが起きたらプロに相談する
試運転を行う際に、異音や異臭、水漏れ、冷風/温風が出ないなど何らかの故障や不具合がある場合は、すぐにエアコンのプロに相談しましょう。もし、そのままにしておくとさらに故障が悪化する場合もあります。
また、試運転の段階で熱交換器の故障やドレン詰まりなどを発見した場合も、同様です。専門家でない限り、間違った対応を行うと悪化する原因にもつながるため、プロに任せた方がよいでしょう。
定期的なメンテナンスを行う
エアコンはシーズンに限らず定期的なメンテナンスが必要となります。エアコンを長期間使用せずにいると、内部にほこりや汚れが蓄積し、性能の低下や故障の原因となるためです。定期的にエアコン内部のクリーニングを行うことで、長期的に安定した運転に期待できます。
ただし、定期的なメンテナンスには相応の手間と知識が必要となります。忙しい時期にメンテナンスを行うことはリソースに影響を及ぼすかもしれません。また、正しいメンテナンスの知識がなければ、効果的な洗浄はできません。
そこで、エアコンのプロに定期的なメンテナンスをお任せすることをおすすめします。自社のリソースを割くことなく、定期的に正確な洗浄・メンテナンスを行うため、1年を通してエアコンをスムーズに稼働させることができるでしょう。
メンテナンスについて詳しくは「空調機器のメンテナンスを外注するメリットとおすすめサービスを紹介」をご覧ください。
本格的なエアコン稼働の前には試運転を必ず行おう
エアコンの試運転は、正常に作動するかを確認するために行います。 これにより、故障や不具合を事前に発見でき、万が一正常に作動しない場合でもシーズン到来前に対応できるようになります。結果としてエアコンをいつでも稼働できるようになるため、1年を通して快適なオフィスや作業環境を維持できるのです。そのため、本格的なシーズンの2週間から2ヶ月前に試運転を行うのがよいでしょう。
試運転を行う際は、異臭や異音、水漏れなどがないかチェックしておきましょう。もし故障や不具合が見つかった場合は、すぐにエアコンのプロに相談することをおすすめします。
また、エアコントラブルを予防するためには定期的なメンテナンスが必要です。1か月ごとを目安にフィルターの洗浄などを行っておきましょう。ただし、エアコンのメンテナンスには相応のリソースと知識が必要になります。
そこで、エアコンのプロであるダイキンの「エアネットサービスシステム」がおすすめです。お客様の空調機を24時間365日クラウドで遠隔監視しており、シーズン前には遠隔点検も行います。これにより、ご自身で行う試運転等にかかる工数を削減でき、1年を通してスムーズに空調機をご使用いただけます。