【エアコンが冷えない/暖まらない!】
エアコントラブルを解決するための取り組みを解説

オフィスで快適に業務を行ううえで、エアコンは重要な役割を果たします。夏や冬はもちろん、近年では春や秋でも夏のような暑さになることが少なくありません。逆に首都圏でも4月を過ぎてから雪が降ることもあり、もしエアコンにトラブルが発生すれば、一年を通して業務に大きな支障をきたしてしまうでしょう。
本記事では、「業務用エアコンが冷えない、暖まらない」といったトラブルの具体例や原因を見たうえで、トラブルを解決するための方法をお伝えします。また、トラブルを未然に防ぐためのポイントについてもお伝えしますので、オフィスビルの空調管理を担う管理者の方は、ぜひ参考にしてください。
後述しますが、エアコントラブルの主な原因はエアコン内部の汚れや故障によるものです。これらを洗浄・メンテナンスすることで、トラブル予防につながります。ご自身でも定期的な洗浄・メンテナンスにより予防できますが、プロの洗浄・メンテナンスであればさらに効果的です。エアコンのプロであるダイキンが洗浄・メンテナンスを行う「エアコン洗浄サービス」もあわせてご覧ください。
エアコントラブルの具体例
エアコントラブルの一般的な例としては、次のように冷えない・暖まらないの他にも、水漏れ、異音、異臭などが挙げられます。
冷えない・暖まらない
冷房をつけても部屋の中が冷えない、暖房をつけても暖まらない状態です。夏であれば執務室内の室温上昇、冬であれば部屋内の室温低下が起こり、適切な室温にならないため快適な業務遂行は難しくなります。
エアコンが冷えない、暖まらない原因は、風量が低下しているか効きが悪い、もしくはその両方の場合が考えられます。「冷たい・暖かい風が出ているが冷えない・暖まらない」場合は、風量に問題がある可能性が大です。逆に、「風は出ているが冷たくも暖かくもない」場合は、効きに問題があります。
風量が弱まる原因のひとつは、エアコンの汚れです。一方、効きが悪い原因の多くは空気を冷やしたり暖めたりする冷媒系統での故障が可能性として考えられます。
水漏れ
エアコンの室内機から水が漏れている状態です。水漏れが起きると、床がぬれる、オフィス機器にかかり故障の原因となる、漏れた水が電気系統に達し漏電につながるといったリスクが考えられます。
水漏れが起きる原因の多くは、エアコンの室内機から屋外につながる排水ホース(ドレンホース)の詰まり、あるいは冷房時に発生する結露を排水ホースに送る排水ポンプ(ドレンポンプ)の故障です。排水ホースの詰まりや排水ポンプの故障で、熱交換器で作られた水が正しく排水されずに水漏れが起きてしまいます。
異音
エアコンの使用中に異常な音が出る状態です。従業員の集中力に影響し、業務に支障をきたしてしまいます。その時点で音以外に異常がない場合でも、放置していれば何らかの故障につながるリスクも考えられます。
エアコンから異音が発生する原因はさまざまです。なかでも多いのは、部品からの異音です。フィルターがしっかり取り付けられていない、モーターやファンなどの部品が故障しているといったことが考えられます。
異臭
エアコンから出る風が悪臭を放っている状態です。異音同様、業務に支障をきたしてしまうだけではなく、その時点でニオイ以外に問題がない場合でも、放置していれば故障につながる可能性が考えられます。
異臭の原因は、フィルターに付着した汚れや室内機内部に発生したカビなどが考えられます。
また、エアコンを設置した部屋のニオイも異臭の原因となります。エアコンは周辺の空気を吸い込むため、たばこやほこりのニオイがある部屋でエアコンを稼働させていると、エアコンから出る風も悪臭になってしまうのです。
エアコントラブルを解決するための方法
前項で挙げたエアコントラブルを解決するための方法について解説します。
冷えない・暖まらない状態の解決方法
エアコンが冷えない、暖まらない原因が風量である場合の解決方法はクリーニングです。業務用であってもフィルターの汚れであれば自身でクリーニングできます。ただし、フィルター以外に手をつけてしまうと故障の原因となるので注意が必要です。
エアコンの効きに問題がある場合は、内部の部品交換が必要になるケースが多いため、早い段階でプロに点検や交換の依頼をした方がよいでしょう。ただし、室外機の吹き出し口周辺に物を置いている、室外機が直射日光に照らされているなどにより効きが悪くなる場合もあります。そのため、事前に室外機の状況を確認したうえで依頼するのがおすすめです。
水漏れの解決方法
水漏れの原因である排水ホースの詰まりや汚れは、クリーニングによってある程度は解決されます。排水ポンプの故障は交換が必要です。どちらも自身で行うのは難しいため、プロに依頼することをおすすめします。
異音の解決方法
まずはフィルターを確認し、正しく取り付けられていない場合は、しっかりと取り付けます。モーターやファンなど部品の故障の可能性がある場合は、相応の知識が必要なためプロへ早めに依頼しましょう。
異臭の解決方法
エアコンを設置した部屋の環境が問題である場合は、空気清浄機を置く、禁煙にするなどで解決する可能性があります。エアコン自体に問題がある場合は、ほかの原因同様、クリーニングや部品交換が必要になるため、プロへ点検や修繕を依頼しましょう。ただし、簡単なフィルター掃除は、管理者自身で対応することが可能です。
エアコントラブルの予防におすすめのサービス
業務用エアコンにおけるエアコントラブルを解決するには、ここまでに紹介してきたようにフィルターのクリーニングであれば自身でも行えるものの、できることはそれほど多くはありません。
また、トラブルが起きてから修理を依頼したのでは、多かれ少なかれ業務に支障をきたすことになります。それを避けるためにもプロに定期点検を依頼するのが安心です。そこでおすすめなのが、ダイキン工業の「エアネットサービスシステム」です。
エアネットサービスシステムはオンライン診断による故障予知、夏や冬に入る前に行うシーズン前遠隔点検などにより、トラブルを未然に防ぐ可能性を高めます。また、万が一の際には異常発生と同時に自動的に機器のリセットを行う遠隔復旧や、突然の故障でも迅速な対応を実現する遠隔応急運転PLUS⁺などで、空調機の停止時間短縮を実現します。
ほかにも、エネルギー消費量可視化により運用の無駄を発見し、最適な対策を行う運用改善のご提案や、フロン排出抑制法で定められた法定点検への対応も万全です。
詳しくは「エアネットサービスシステム」をご覧ください。
エアコントラブルへの適切な対応を実現する
ダイキンのエアネットサービスシステム
多くの場合、エアコントラブルは突然起こるものではなく、長い期間、クリーニングや点検を行わず放置していることから起こります。そして、トラブルが起きてしまうと業務に支障をきたしてしまうため、日ごろからの点検は必須です。ただし、業務用エアコンは自身で点検するのは難しいうえ、ほかにも業務を多く抱える管理者には大きな負担となります。そのため、プロへの依頼が最善の策と言えます。
ダイキン工業の「エアネットサービスシステム」では、オンライン診断による故障予知や夏・冬のシーズン前に行う遠隔点検などにより、万が一のトラブルを事前に抑えることが可能です。また、仮にトラブルが起こった場合でも、遠隔操作による復旧や迅速な対応で空調機器の停止期間の短縮を実現します。
エアコントラブル対策にお悩みの際は、お気軽にご相談ください。