業務の省力化で
空調管理にも働き方改革を !

近年、社会問題となりつつある人手不足。働き方改革の推進や業務効率化を進めたりと、さまざまな場面で対応策が求められる中、空調管理においてもその必要性はますます高まっています。この記事では、現在の日本における人手不足の状況を読み解き、空調管理における省力化のポイントを紹介します。

- 労働人口は40年後に約4割減少。労働力の供給が追いつかなくなる
- 全ての業界において、働き方改革は必須になる
- 業務効率化のために、外部委託や効率化ツールの導入が求められる
年々減少している
日本の労働人口
長期的な見通しでは、このまま少子高齢化が進み、15歳以上の人口減少に歯止めがかからなかった場合、40年後には労働人口が現在よりも約4割減少すると予測されています。
労働力人口の推移グラフ

労働需要・供給の図(2030年推計)
また、別の研究でもパーソル総合研究所が、中央大学経済学部の阿部正浩教授と共同開発した「予測モデル」による2030年の推計では、「7,073万人の労働需要に対し、見込める労働供給は6,429万人であり、644万人もの人手不足となる」という予測がなされました。


今後、労働力の需要に
供給が追いつかなくなる
空調管理においても業務効率化は大きな課題
空調管理はこれまで、管理者が定期的に見回りを行い、温度計測や温度の上げ下げ・風量や風向きなど、人の感覚や経験で調整するアナログな方法が一般的でした。しかし今後、人手不足が加速していく中では、そういった経験や知識をもつ人材の確保は難しくなると考えられています。
多岐に渡る空調機の運用管理・メンテナンス業務


人材確保が難しくなり、
管理の手が回らなくなる可能性も
IoTを使った空調管理サービス
ますます省力化が求められる中で、IoTを使ったさまざまな空調管理サービスが登場しています。大規模ビルや多物件の一括管理、また点検業務の自動化など、IoTの強みが活かせるサービスはこれからますます一般化していく流れになると予想されます。
空調設備IoT化の一例
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室内機を遠隔監視し、
いつでもどこでも確認可能に室内機にIoT端末を取り付けることで、定期点検や修理記録をサーバーで一括管理。お使いのスマホやタブレットから、いつでも機器の状況を確認することができるようになるため、省力化に繋がります。
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義務化されている
フロン法点検の管理を自動化本来であれば必要な3ヶ月に1回の簡易点検を、IoT端末で自動化。トラブル発生時は自動通知され、すぐに対応可能です。
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遠隔監視で故障を事前に予知
日々のデータ蓄積で
省エネ運転も日々の運転データから故障を事前予知し、必要に応じてメンテナンスを実施。また、天気や外気温・室温などを分析し、自動で省エネ運転をサポートします。

空調設備のIoT化で
限られた人員でも業務を効率化!