エアコンの使い始めとなる6月~7月になりますと、お問い合わせや点検ご依頼が集中し、修理対応においてもお待ち頂く場合がございます。夏の暑い時期に、快適にお使い頂けますよう、5月~6月前半に試運転をしていただくことをご提案申し上げます。
フィルターは2週間に1度は清掃を。ホコリは水洗いか掃除機で吸い取ります。汚れがひどい場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗い、汚れを落とした後、軽く水切りをして、日陰でよく乾かします。
※フィルターの汚れが落ちなければ、
お買い替えが必要な場合があります。
また、エアコン内部の汚れについては、別途ご相談ください。
冷房運転時は、設定温度を1℃上げると約10%の節電の効果があります。暑く感じた場合は、設定温度を下げる前に風量を強くしてみましょう。お出かけ先からの帰宅の際は、部屋を換気して熱を逃がしてからエアコンの運転をさせると効率的です。
エアコンの運転中は、室内の暖気を外に排出するため、室外機は放熱しています。室外機にはカバーをかけず、また、吹き出し口付近やその周辺には、障害になるものを置かないようにお願いします。
サービスエンジニアからのアドバイス
試運転の方法は至って簡単!少し気温の高い日に、冷房モードにして、温度を最低温度に設定するだけです。家庭用のエアコンは、他の家電製品と同様に捉えられ、試運転の必要性をなかなか感じていただけないのですが、室外機の圧縮機内部には金属の精密部品が使われております。また、エアコンにはオフシーズン(使わない期間)があります。このような機械製品においては、いきなり100%の負荷をかけて運転をすると、思わぬ不具合発生につながることがあります。(これは自動車のエンジンが冷え切った状態で、いきなり高回転で運転するとエンジン内部に損傷影響がある、といったことと同様です)このようなことから、夏本番をむかえる前の外気温度が比較的低い時期の冷房運転は、製品にもやさしく、この時期での試運転を特におすすめしています。
サービスエンジニアからのアドバイス
7月に問い合わせが増えるのは、シーズンに入って暑くなってから初めて運転される方が多数いらっしゃるからだと思われます。オフシーズンのうちに試運転を行って、本格シーズンに備えるといった習慣を、ぜひおすすめしたいと思います。エアコンの試運転は、室内機の運転確認のみでなく、室外機の圧縮機が運転するかまで確認しなければ、試運転を行ったとは言えません。エアコン内部には、熱を吸収する冷媒ガス(体でいう血液)が流れており、この冷媒ガスを圧縮機(体でいう心臓)が循環をさせていますが、この冷媒ガスが、内部の循環回路を一巡しないと、運転したことにはならないからです。また、室内機の水漏れなどの不具合発見に至るまでには、この冷媒ガスの循環が安定し、室内機内部に結露水(体でいう汗)が発生するまでに、30分程度の運転が必要です。室外への排水管から水が出てくるかを目安にしてください。