暖房の使いはじめには、お問い合わせや点検のご依頼が増加傾向となります。また暖房シーズンのエアコン稼働期間は冷房期間よりも長くなりがち。
それだけお問い合わせの件数も多くなります。
万一不具合があって、修理や買い換えが必要になった場合も、機器の復旧まで時間を要することがあります。
特に師走のなにかとお忙しい中、突然の故障で煩わしい事を増やさないためにも早めの暖房運転でしっかり暖まることを確認し、時間の余裕をもっておきましょう。
2週間に1度、フィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取るようにしてください。また汚れがひどい時には、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後は日陰でよく乾かしてください。
エアコン内部のフィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなるため、部屋を暖めるのに多くの電力が必要になります。
エアコンの設定温度は消費電力に大きく関わり、設定温度を1℃下げると約10%の節電になるとされています。設定温度をそれほど高くしなくても、湿度(しつど)を高くすることで、体感温度を上げて暖かく感じることができます。
雪がたくさん降る地域では、室外機の雪対策はとても大切です。
室外機の吸込口が雪で目詰まりを起こすと運転効率が低下するだけでなく、内部のフィンに雪が吸い込まれて付着した場合、空気が通らなくなるのでより多くの電気を使うことになります。そんな時は防雪フードや防雪ネットを活用しましょう。
雪による目詰まりや付着を防ぐことができ、省エネ運転はもちろんのこと、快適な暖房にも役立ちます。
室外機の吹き出し口付近やその周囲に物を置いたり、カバーで覆ってふさいでしまうと、室外機から吹き出した冷たい空気が、室外機の後ろに回りこんでしまいます。この冷たい空気を室外機が更に吸い込むことになるため、暖房の効率が低下し消費電力も増加してしまいます。また、背面や側面に落ち葉やゴミなどが溜まっていれば取り除きましょう。
冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。スイッチを入れた時に部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向きルーバーを下向きに設定しましょう。
試運転が必要な理由
家庭用のエアコンは、他の家電製品と同様に捉えられ、試運転の必要性をなかなか感じていただけないのですが、エアコンにはオフシーズン(使わない時期)があります。本格シーズンにいきなり100%の負荷をかけて運転すると、室外機の圧縮機内部にストレスがかかり思わぬ不具合につながることがあります。このようなことから、冬本番をむかえる前の外気温が比較的高い時期での暖房運転は、製品にもやさしく、寿命を延ばすポイントにもなります。
11月にお問い合わせが増えるのは冬シーズンに入って初めて運転される方が多数いらっしゃるためと思われます。オフシーズンのうちに試運転を行って、本格シーズンに備えるといった、例年の習慣付けもおすすめいたします。
なぜ暖房時は、最高温度で10分間運転するのか?
暖房運転においては、連続運転させるための条件として、室温より高い状態に設定する必要があります。また、万が一エアコンに異常があった場合には、異常検知するまでに必要な時間となります。
運転ランプが点滅した場合!
異常停止している可能性があります。リモコンでエラーコードをご確認いただき、お買い上げの販売店またはお客様相談窓口にご連絡下さい。
異臭や異音がした場合!
においや音の種類のより、様々な要因が考えられます。AI故障診断サイトから、においや音の種類にあわせた原因をご紹介しておりますのでご確認ください。
エアフィルターや熱交換器の汚れが過多(目詰まりがひどいレベル)となっている場合、空気の通りが悪くなることで振動が発生し、異音に至るケースもあります。ぜひチェックをお願いします。
エアフィルター、熱交換器が
汚れていないかチェック
エアフィルターを洗う時、ホコリが付着している裏側から水をあてると汚れを効率良く落とすことができます。
エアフィルターを水洗いした後は十分に乾燥させてから取り付けましょう。エアフィルターの乾燥が不十分なまま取り付けると、雑菌が繁殖し、カビや不快なニオイの原因になります。
汚れがひどいときは、液体中性洗剤で洗いましょう。
エアフィルターが汚れていると、室内の空気をエアコン内部に十分に取り込めず、エアコンの能力が低下します。エアフィルターは、一見汚れていないように見えてもホコリが付着していることがあります。
汚れが少なくても、2週間に一度のお掃除をおすすめします。
エアフィルターの自動お掃除機能がついたエアコンは、通常エアフィルターの日常的なお手入れは必要ありません。しかしダストボックスにホコリが溜まると、エアフィルターについたホコリを除去する能力が少しずつ下がってしまいます。ダイキンのエアコンには、ダストボックスにホコリが満タンになると、お知らせする機能がついている機種もありますが、本格シーズンを迎える前に、ダストボックスのお手入れを忘れずに行いましょう。
熱交換器とは、フィルターを外した奥に見えるアルミの板が並んでいる部品です。
全体がこれくらい汚れていたら洗浄おすすめです。熱交換器のお掃除はプロに任せましょう。